うつの家族、友達の力になりたいあなたへ。うつ専門カウンセラーが伝授!

2018年版「あなたが大切な人にできる10のこと」無料E-bookリリース!

初めにこれだけは伝えたい。うつの人と接する際に考えてみて欲しいこと

2018/04/04
 
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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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この記事は、このサイト「あなたが大切な人にできること」の初投稿記事です。

このブログがスタートしたのは2018年3月29日、ぼくさわとんこと澤登和夫が起業10周年を迎えたです。

その日に他のどの記事よりも先にこの記事を書いています。

 

「あなたが大切な人にできること」は、10年前の起業当初からずっと考え、実践し、カウンセリングや講演会で伝えてきたことです。

この記事は「あなたが大切な人にできること」の活動開始から10年経った今、一番伝えたいメッセージです。

 

支える方で悩んでいる人はたくさんいます

まず伝えたいことは、うつの家族や友達を支える上で悩んでいる人はたくさんいるということです。
この10年間本当にたくさんの方から、うつの人にどのように接したらいいのか相談を受けてきました。

もちろん、うつの本人も辛いのですが、支える側も辛さを抱えていることが多いのです。
以前見た統計で、家族がうつの人の4人に1人が自分もうつに近いくらい悩んでいる、というデータもあります。
(現時点で出典がわからないので、またわかったら追記または修正します)

 

なぜ、支える人も悩みやすいのか、その理由は以下のようなことがあります。

  • うつの辛さは、体験した人にしかわかりにくい
  • 風邪や骨折と違って、ゴールがいつになるかもわからない
  • 何かサポートしたからといって、それが良くなるという結果にも結びつきにくい、見えにくい

支えるというのは本当に難しいことです。

悩んでいるのはあなただけではありません。
あなたや家族が例外でおかしいのではありません。
むしろ支える上で悩むのはある意味当たり前のことです。

 

うつって、そもそも何なの?

できることを考える前に、ちょっと考えてみてほしいことがあります。

それは、うつって何なのか、ということです。

ここでいうことは、医学的にどうこうではありません。うつをどう捉えるか、ということです。

基本的に、うつはネガティブなもので暗いイメージがある方が多いと思います。

しかしぼくは、一般的に思われるイメージとは違うものとしてもうつを捉えています。

3つ挙げます。

 

1、うつは、大事なことを教えてくれているメッセージ

うつは、大事なことを教えてくれるメッセージです。

大事なこと、、それは例えば「今はゆっくり休んだほうがいいよ」というメッセージです。

それこそ自分の心と体が必死になって、調子を悪くしてでも大事なことを伝えてくれているのです。

「もう少し違う道を進んでもいいかもしれないよね」

というメッセージかもしれません。他にも人それぞれメッセージがあるんです。

頭もまわらないうつ状態でうつの人がこのメッセージを受け入れるのはすごく難しいことですが、このことが腑に落ちて受け入れられるとうつが悪さをしなくなり、結果的にうつから解放されることが多いのです。

 

2、うつは、命を守ってくれている

さらに踏み込みます。

うつは、うつになった人の命を守ってくれている、ぼくはそう考えています。

一般的に思われることと逆ですよね。うつになったことで命を落とす人もいる、それもわかっていますが、ぼくは「うつは命を守ってくれている」と思っています。

どういうことでしょうか。

つまり、うつになるということは、エネルギーを抑えてくれる行為です。

エネルギーが低くなるので、あまり人と会いたいと思わなくなります。(人と会うことはそれだけエネルギーを使っているってことでもあります。)

もしもうつで頭が回らない状態で人に会ったりすると、人間関係がさらにおかしくなったり影響を受けてさらに調子が悪くなることが多いです。

それを防ぎ自分の命を守るために、自分をうつという状態にしてエネルギーを落とし、人と接することを少なくし、引きこもり状態にさせてくれている、ともいえます。

しんどい状態ではありますが、必要以上に関係性を持つ必要がない状態にしてくれています。

ぼく自身もうつになったことで引きこもり状態になりましたが、それによってエネルギーの浪費を抑えられ、結果的に人生をやめたい気持ちやうつから解放されることにつながっていきました。エネルギーは波のようにまたちゃんと上がってきます。


人生をやめたいと思ったとき読む本の帯にも「うつ」がぼくの命を守ってくれていた。と書いています)

3、うつは、自分と深くつながるきっかけをくれる

うつになると、必要以上に自分を責めてしまうことが多くなります。

色々なことを自問自答します。

あれさえしなければ。。。

自分の性格が悪くてうつになっちゃった。。

この状態はとても苦しいですし、自問自答してもすぐに光が見えることは少ないです。

しかしこんな自分との対話を人生で一番と言えるくらい続ける中で、すこしずつ今の自分を知り、素直に認めることができるようになっていくことが多いのです。いや、それしかないと受け入れる、という表現が適切かもしれません。

もちろん周りの人のサポートや環境の変化なども大事ですが、最終的には自分との関係性が変わっていくことで、うつから解放されていくことが多いです。

うつから解放されてから振り返ると、「うつになったことで、物事の考え方が変わった」という方が多くいらっしゃいます。うつをきっかけに、改めて人生の方向性が見えてくることも多いのです。

 

では、大切な人、悩んでいる人にできることは何なのでしょうか。
ここでは一番伝えたいこととして3つ書きます。

 

大切な人にできること1、うつやその人に色眼鏡をつけずに受け止めてみよう

ひとつめは、うつで悩んでいる人に伝えていることと同じことです。

うつを悪いものと思い過ぎずに、ひとまず受け止めてみる、ということです。

早くうつを抜け出してほしい、前の元気なあの人に戻ってほしい、という気持ちは痛いほどわかりますが、少し冷静にうつというものを眺めてみましょう。うつは決してマイナスだけではありません。

また、うつであろうがなかろうが、大切な人は大切な人ですよね。「うつのAさん」というようにうつばかり見るのではなく、「うつという一部があるAさん」くらいに考えてAさんを受け止めてみましょう。

 

大切な人にできること2、関係性や在り方を考え直す機会と捉えてみよう

「うつは、大事なことを教えてくれているメッセージ」ということを書きましたが、もうすこし大きな目で見ると
「うつの人は、大事なメッセージを教えてくれている」とも言えます。

例えば息子さんがうつになったとしたら、息子さんが教えてくれていることはあるでしょうか。
もしかしたら「家庭の環境を変えてみない?」ということかもしれません。
「挨拶を増やしていこうよ」ということかもしれません。

すべてをこのように捉える必要はありませんが、こうして関係性や環境を振り返ることも大事なことです。
ある意味、家族を代表してうつになってくれた、のかもしれません。
家族の環境や在り方を考え直す、とてもよいきっかけでもあります。

 

大切な人にできること3、「自己寄り添い力」を高めよう

「自己寄り添い力」という言葉は、3年ほど前にぼくが付けた言葉です。

うつの人に「寄り添う」、「きちんと寄り添える自分になりたい」という言葉をよく聞きます。

では寄り添う力(寄り添い力)を高めるためにはどうしたらいいか、
ぼくはそのために一番大事なことは、自分自身に対する寄り添い力、つまり「自己寄り添い力」を高めることだと思っています。

自己寄り添い力を高めると、人への寄り添い力が確実に上がります。

自分自身を認めて受け止められる人は、周りの人のことも認めて受け止めることができるからです。

ぼくはこの10年間のカウンセラー人生の前半約6年間は、寄り添うための傾聴の仕方や心構えのサポートを大事にしてきました。それも大事なのですが、それだけでは限界を感じることが増え、「支える人が自分自身に対してどう接するか」という部分を重視してサポートするようになりました。

そうしたら、支える方が自分自身のことも受止められるようになり、自信もつき無理なくサポートができるようになってきて、結果的にうつから解放される人が増えていきました。

自己寄り添い力はすぐにアップするものではありませんが、自分のためにも支える人のためにも本当に大事なことですし、それを高める方法もたくさんあるので、その方法についての記事をこれからどんどんアップしていきます。

 

<追記>「自己寄り添い力」についてイラスト付でわかりやすく書いたので、こちらの記事もご覧下さい。

【イラスト付】うつの家族、友達に寄り添える自分になりたい。寄り添う力を格段にアップする方法

 

まとめ

どうしても最初に伝えたい「あなたが大切な人にできること」こととして、この3つを挙げました。

  • うつやその人に色眼鏡をつけずに受け止めてみよう
  • 関係性や在り方を捉え直す機会と捉えてみよう
  • 「自己寄り添い力」を高めよう

うつの人を支えることは大変なことかもしれませんが、できることはたくさんあります。その過程で悩んでいる人がいい方向へ向かうだけでなく、自分自身も成長することができます。

これらを身につける方法を、今後このサイトでもどんどん発信してきます。
一緒に学びながら実践してきましょう。

決してひとりではありません。

2018年版「あなたが大切な人にできる10のこと」無料e-book  4/21(土)リリースしました。

ダウンロードはこちららのページから。

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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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Comment

  1. りえ より:

    ステキです

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