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「孤独感、絶望感で真っ暗闇だった」うつ体験談Vol.1.板垣さん

2018/06/06
 
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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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この「あなたが大切な人にできること」サイトには「いま、うつで悩んでいる方へ」というページがあります。

そこで「うつの体験談」投稿のご協力もお願いしているのですが、今回投稿を頂きましたのでご紹介します。

今回投稿して下さった方は、板垣通彦さん、45歳です。

ぼくとは2年ほど前につながり、ぼくにとっても大切な人のひとりです。

なお今回掲載した内容と写真は、板垣さんの投稿をもとに何度かやりとりしてご了解頂いた上で掲載しています。

 

診断される1年くらい前から食欲不振・不眠

板垣通彦です。

うつ病と診断されて4年になろうとしています。

当時を振り返ると…

診断される1年くらい前から食欲不振・不眠がありました。

この頃は、自分の社会的ポジションの理想像と現実のギャップ、特に結婚もせず、父親に孫の顔を見せることが出来なかった事でしょうか?

自分を責め始めてましたね。

そんな中、仕事のミスがキッカケで「自分は価値のない人間なんだ!」と奈落の底に落とされたかの如く落ち込みました。

 

「死にたい!」という気持ちと「死ぬに死ねない」情けなさ

同時に強く強く死にたくなり、ワケもわからず車を走らせ、とある高所まで行き、飛び降り自殺しようとしました。

しかし、それはできませんでした。

「死にたい!」という気持ちと「死ぬに死ねない」情けなさのようなそれが混じりあって、さらに「自分がいなかったことにならないだろうか?産まれてこなかったことにならないものだろうか?」とばかり考えていて、苦しい、というか何とも表現し難い感情があったのを覚えています。

動く気力も全くありません。

何故かあふれ出す涙。

あまりの苦しさに心療内科を受診し、うつ病と診断されました。

この頃のことは生きていた事実を掻き消したかったのか、殆ど記憶がありません。

孤独感・絶望感…真っ暗闇でしたね。

自分の情けなさで頭はいっぱいで、周囲への気遣いはまるでできてなかったと思います。

 

些細でも積み重ねていくことで自信も徐々に甦ってきた

通院・服薬を定期的にしてきたことで、心の波は徐々に大波から小波になってきました。

診断されて2年が過ぎた頃、さわとんのセミナーに参加したことでさわとんと知り合いました。

その後も講演会聴講や単発・コースのセミナー受講を通じて、知り合いもできてきました。

うつ病に理解のある方々の支え、本当にありがたいことです。

(※セミナー受講時の板垣さん)

また、思いがけないところからバンドに加入し、ライヴもするようになりました。

まだ通院服薬中ですが、セミナー参加や大好きな音楽活動、些細な事かもしれないけど、些細でも積み重ねていくことで自信も徐々に甦ってきました。

心の拠り所ができたのは大きいです。

 

「自分はただここに在る」と認める

うつは先にも書いた孤独感の他、「放っておいて欲しい」しかし「声をかけてほしい」と一見反対の思いがありました。

また判断力低下、情報量が多いものは頭に入ってこないです。

現在は人生や自分に価値がある・ない、ではなく、価値以前に「自分はただここに在る」と認めることで、落ち着くようになりました。

ネガティブな感情はこれから先も出てくると思いますが、それすら味わえるような大きな心になりたいものですね。

 

支える側の人にしてほしいこと

支える側の人にしてほしいことをまとめてみました。

特別扱いせず、普段通りに接してほしい

まずは、特別扱いせず、普段通りに接してほしい。

特別扱いすると「自分はうつ病なんだ!」という思いを強調させてしまいます。
また社会からの疎外感も…。

このような気持ちも酌んだ上で普段通りに接してほしいと思います。

 

話を聞いてほしい。訊かれれば答える、程度で。

また話を聞いてほしい。
この時は『こうした方が良い』などはあまり言わずに傾聴するつもりで。

当人は辛い気持ちでいっぱいで他の意見を取り入れる余地がないような状態。
判断力も落ちてます。
訊かれれば答える、程度で。

 

話を聞く環境を考慮してほしい

また、話を聞く環境を考慮して。
自宅がいいのか、外に出られれば馴染みの公園・喫茶店・散歩しながら…など。

辛い時は、味方など誰もおらず、孤独感・絶望感に覆われてます。
『話したいときはいつでも言ってね』という大きな心持ちでいてもらえると、当人は心が安まります。
見守る気持ちで。
(「応援しているよ」とか「あなたの見方だから」とか、、なんていうかそんなニュアンスです)

さわとんの『カフェありがトン』も味方…というか応援者がいるようでよかったです。

さわとんから

板垣さんとはこの2年ほどやりとりしたりお会いしてきましたが、一つのことをしっかり受け取り板垣さんなりに解釈して表現する姿やその内容に、ぼくの方が力をもらってきました。

その中で今回投稿してくださり、板垣さんの葛藤する感情、なんとも言えない気持ちが胸に迫りました。

<「死にたい!」という気持ちと「死ぬに死ねない」情けなさ>

<「放っておいて欲しい」しかし「声をかけてほしい」>

というように、ある意味相反する感情がほぼ同時期に来る、これがうつを表現しているとも思いました。

支える人にしてほしいことについても、経験してきた板垣さんだからこそのメッセージ、とても参考になりました。

ありがとうございました。

 

板垣さんのようにうつの体験談を教えて頂くことは、支える人にとっても大きなヒントと力になります。うつの体験談を教えて頂ける方は、こちらからお願いします。

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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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