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【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第6話】私もうつなのか?

2018/05/13
 
この記事を書いている人 - WRITER -
うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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第5話の

【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第5話】親も知らない間に高級マンションの契約、高級車の購入、、

に引き続き、ぼくがうつ病だった時に母が何を思っていたかお伝えします。

(最初から読みたい方は
【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第1話】自分の子どもがうつ病!?

※この体験記は2013年5月に、母がぼくと一緒に新潟の講演会でお話しさせて頂いたときの原稿が元になっています。


(うつがよくなり始めた頃、両親と妹と)

会社に行けないで無職になってしまうのではないか

さらに、入院中に和夫が書いたメモにはこうありました。

『退院後の生活にとても不安がある。
新しい会社で全くゼロからの
生命保険の営業という仕事、
結果が出なければお金がもらえないという仕事、
一体誰に対してセールスしたらいいのか。

保険って売れるのか、
という不安、自信のなさ。

これまでにうつに
何度もなっているという不安からも
第一歩が踏み出せる気がしない。

会社に行けないで
無職になってしまうのではないか。

そして新しい職も見つからない。

家に閉じこもる自分。

家にいても何もすることがなく、
入院状態と変わりがない自分』

とありました。

 

大腸全摘出

その後、大腸の病状は一向に良くならず、絶食状態で点滴のみが続き、17 キロやせました。

そして入院して2ヵ月後の2007年2月15日、

「大腸全摘出」

という約5時間の大手術をうけました。


(イメージ)

親としては、大腸をとってしまうことに対して将来どうなってしまうのか、不安でいっぱいでしたが受け入れざるを得ませんでした。

とりあえず手術が成功してホッとしました。

3月2日、退院して家に戻ってからはすごい下痢状態とうつでかなりきびしい日が続きました。

 

 4月23日の日記

頻繁にトイレに行く以外は一日中寝ている。

午前も午後も。何もやる気がない。
何やるのも面倒くさいという。

どうしてこんなに寝ていられるんだろう。
深く寝ている。

会社に復帰する期限である
5月を前にして仕事もめどもつかず、
先が全く見えず、
気持ちが落ち込んでいるのだろう。

 

5月23日

和夫、 ずっと寝ていた。
夕方6時までずっと寝る。
深い眠りと浅い眠りと。

何もやる気がない。
起きてもやることがない。
動くのが面倒。

私もどうしたらいいかわからず、
気持ちが安定しない。

あせり心、責める心も出てくる。

私もうつなのか?

 

7月1日

和夫、ずっと具合が悪い。

便の回数が相変わらず非常に多く、
夜ぐっすり寝られない。

痛み、かゆみ、午前も午後も横になっている。
何もやる気がない

 

「オレはもう普通の人間じゃないんだから」

10月13日

和夫、布団もかけず、夜中もずっとソファで寝ていた

私 「上で寝れば」

和夫「オレはもう普通の人間じゃないんだから。
   もう33なんだから。
   ここで寝たい心境だったからここで寝ている。
   お母さんは決め付けている」

私 「寒いし布団で寝れ ばって
   普通のこと言ってるでしょ」

和夫「もうオレには普通のことは通じないの。
   オレのことを普通の人間として見ているの?」

私 「さびしいね、そんなこと言って」

和夫「オレが家にいるからいろいろ言うんでしょう。
   下の方が寝る気分なんで寝ているの。
   自由にさせてよ」

私 「布団で寝るの、当たり前のことじゃない。
   風邪ひいたら、嫌でしょ」

和夫「オレには普通のことは通じないの。
   大腸がないんだから。
   お母さんは押し付けなんだよ」

ムカッとしたけれど、こらえました。

ちなみに主人はとても温厚でもの静かで、私と違ってしっかりした自分を持っています。

主人はいま振り返りますと、和夫のことも大きくとらえていて、ただあたふたしている私に何も 言いませんでしたが、じっと見ていてくれていたんだと思います。

 

息子のぼくが今読んで思うこと

この内容までは覚えていませんが、色々と口答えしたことは覚えています。うまくいかないもどかしさや不安が根底にあって、当たる先が母親しかなかったんだと思います。

「私もうつなのか?」と母の言葉がありますが、母がうつっぽかったことはよく覚えています。手術前の数週間、いつもは笑顔が多い母に表情が無くなったり、簡単に答えられる質問に返事がかえってこなかったり、、これはおかしいなぁとわかりました。本当に色々あった中でよく持ちこたえてくれたと思います。

 

第7話

【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第7話】開業、心からおめでとう! これからもよろしくね

に続きます

 

 

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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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