うつ専門カウンセラー澤登和夫(通称さわとん)の講演、カウンセリング

反響多数:うつ病の息子を支えた母親の体験記(全8回)

あなたはどう思いますか?「人は何のために生きてるの?」

 
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澤登和夫(さわとん)
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この答えは、ほんとそれぞれだと思います

「人は何のために生きてるんですか?」

講演会やカウンセリングで聞かれることがあります。

「生きている意味は何ですか?」

という話になることもあります。

うつなどで苦しい思いをしている時に、このようなことを考えることは多いと思います。

うつとかじゃなくても人生を探求するためにこの「何のために生きているか」という答えを探し求めている人もいます。

ぼくも特にうつで苦しい時に色々と考えました。本やネットでその答えを探そうとしたこともあります。

成長するため、魂を磨くため、自己を確立するため、、、本当に色々な考え方がありますよね。

ぼくはどれが正しい、正しくないというのは無いと思います。

すべて正解。これは哲学であり、死生観などにも繋がりますよね。

ぜひ、色々な意見をお聞きしたいですが、ここではぼくが今思っていることが参考になればと思いお伝えします。

 

何のために生きてるか、、それは、わからない

ぼくが今質問を受けたとしたらこう答えます。

「何のために生きてるか、それは、わかりません。。」

ごめんなさい、ほんと、わからないんです。。

適当なことを言えなくは無いですが、やっぱりわからない。

万が一テレビのコメンテーターとして出演してこの答えを求められても「わかりません」と言います。たぶん。。

「わからないままに生きていく」

これがぼくにとっては一番楽に生きられる方法だとたどり着きました。

長い道のりを経て、この答えにたどり着いたきっかけとなった2つのことをお伝えします。

 

入院してた時のラジオのMCの言葉

ぼくは5年半のうつの中で最後の年に、体もおかしくなり潰瘍性大腸炎という難病になりました。

最終的には薬では治らず大腸を全摘出したのですが、手術前後の数週間が本当に地獄でした。

体よりも精神的にどん底まで行ってしまい、睡眠薬を飲んでも少ししか眠れず、過呼吸がひどい時もありました。

テレビを見ることも苦しかったのですが、なんとかラジオだけは聞くことができました。

その中で、あるラジオ番組を聞いたことがぼくにとっては大きかったのです。

ぼくは苦しい中で何とか日記を書いていたのですが

その中にこう書き記してありました。

『「わからない」って言えること大事だよね。

お医者さんだってわからないこと多いよ。

ラジオでも「わからないことを楽しめるようになると人生変わる。

答えを求められた世代だからしょうがないけど」って言ってた。

もちろん俺の知ってることをみんなが知ってるとも限らない。

みんなわからないことだらけで助け合って生きている。』

『ラジオだけの教訓→世界の全てを知ろうとするのは無理。

全てを知らなくても、内容、人物がわからなくても楽しめる』

と書いていました。

当時はどん底で必死に書いていましたが、少し落ち着いてからその日記を読み返した時に、それでいいんだなと思いました。

「わからないままに生きる」

これでいいんだなって。

人生わからないことだらけだし、何のために生きてるのかもわからないよな、って、そう思うようになりました。

 

93歳のおじいちゃんの言葉

もう一つあります。

ぼくには100歳間近の義理のおじいちゃんがいました。

残念ながら昨年99歳で亡くなってしまいましたが、とっても元気で博識で、90歳近くまで株で稼いだり英語の先生をしていました。

とても勉強熱心な仙人のような方だったので、思い切って聞いてみました。おじいちゃんが93歳の時です。

「おじいちゃん、人は何のために生きていると思いますか?」

おじいちゃんは、下を見ながらこう答えました。

「それは、わからないです」

「それだけは、わからない」

その淡々とした言葉ほど重い言葉はなかった。

100年近く生きてきて本当に物知りなおじいちゃんでもわからない。

あぁやっぱりそうなんだな、それでいいんだな。

むしろぼくはスッキリしました。

わからないって素直に言えるおじいちゃんも素敵だなって思えました。

それからは、何のためにの問いは脇に置いて生きています。

以前よりもさらに「今」を生きる、「今」を楽しめるようになったかな、とも思います。

「わからないことはわからない、あんま考えずに今を生きましょ」

と。

これがぼくが長年かかってたどり着いた答えです。

生きている意味は、わからないです。

今後また変わるかもしれませんけどね。

 

まとめ&YouTube

今回の答えはあくまでぼくの今の答えです。

それでどう感じるか、どう生きるかは皆さん次第です。

皆さんの答えも、ぜひコメント欄などで教えて頂けたら嬉しいです。

 

今回の話は、こちらの著書にも同じテーマのことを書いています。

人生をやめたいと思ったとき読む本  (東洋経済新報社)

 

YouTubeでもこの内容のことをお伝えしています。動画や音声で再度聞くとまた違う気づきもあると思います。

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