「それで本当にありがトンの社長なん!?」1本のボールペンで怒られた話
人生で怒られたこと、覚えてますか?
人生で、怒られたことって覚えてますか?
怒り方もそれぞれだし、思い出すと嫌な気持ちになることもあるかもしれません。
あぁこうして書いてて、中学校でふざけてて学級委員から激怒されたこと思い出しました^^
でも、怒られたことが後の人生にいい影響を与えることもあると思います。
今日はそんなぼくの体験談、とても人生で大きかった怒られた経験です。
友人Aさんと本屋さんに
それは今から約11年前のことです。
12年前にカウンセラーとして起業したぼくは、周りの人にも恵まれて、あれよあれよとNHKに出たり「ありがトン」の本を出版したり、、もちろん大変なこともありましたが結構いい感じでした。
法人からの研修依頼も来たので、「これは会社を創っちゃおう」ということで、起業から約1年後に、株式会社ありがトンを設立しました。
ちなみにありがトンという社名の由来ですが
- うつの時に電車の中で席を譲ったらその年配の女性が「ありがとう」と何度も言ってくれて、それがうつから元気になったきっかけになったこと。「ありがとう」が大事な言葉だったこと。
- 澤登(さわと)という名前からきた愛称の「さわとん」。
この「ありがとう」x「さわとん」で株式会社ありがトンとしました。ありがとう(ありがトン)の気持ちを大事にしていきたい、という想いもありました。
で、その出来事は株式会社ありがトンを設立してすぐの頃でした。
同じ年くらいの友達の女性Aさんと、電車で1時間ほどかけて本屋さんに行ったのです。
その本屋さんは少し変わった本屋さんでイベントなども行っていたんですが、その本屋さんでぼくはAさんにボールペンを借りました。少し太めのボールペンだったことを覚えています。
そして、数日後、Aさんから聞かれました。
「さわとん、あのボールペン知らない?」
え?あっ、あの時借りて返してない。家にも無いし、ってことは、あの本屋さんに忘れたのかもしれない!
そう思って本屋さんに電話すると、そのボールペンが確かにあるということでした。
Aさんに電話して
「Aさん、ボールペン本屋さんにあったって。近々取りに行くから待っててね」
と伝えました。
しかし、すぐに行けばいいものをぼくはしばらく取りに行かなかったのです。
そのボールペンのことが頭にはずっとあったものの、自分が忙しかったことや、「まぁボールペン1本だしちょっと遅くなっても大丈夫だよな」、みたいなことがなんとなく頭にあったんだと思います。どのくらいか覚えていませんが、そのまま1週間、2週間くらいが経ったと思います。
そして、Aさんから連絡がありました。
「さわとん、あのボールペン、私、取りに行ったよ」
あっ!!
取りに行ったんだ!行かせてしまったんだ。
電車で1時間以上かかるところまで、ぼくが借りてぼくが置いてきてしまったボールペンをAさんに取りに行かせてしまった。。
さわとんはありがトンの社長よね?
ぼくは次に会った時に謝りました。
「忙しさにかまけて、大事なものを無下に扱ってしまいました。自分が取りに行くべきものを、本当にごめんなさい」
Aさんはぼくに言いました。
「さわとん、これは私にとって大事なボールペン。イライラしてたけど、ずっと待ってたんよ。」
そして、さらに言いました。
「さわとんはありがトンの社長よね? ありがトンの想いを広めたいんよね。こんなこともできんで、本当にこれでいいの?本当に広まっていくの?」
「それで本当にありがトンの社長なん!?」
「この1本のボールペンも大事にできんで、ありがトン大丈夫なん?」
みたいに。
グサッときました。
自分が忘れてきてしかも約束したペンをおそろかにした。
当たり前のこと、大事なものを大事にしていない自分。。
それまでの自分が打ち砕かれるような気がしました。
株式会社ありがトンの想いも、大事にしていなかった自分に気づきました。
しばらく落ち込んだのを覚えています。
そこからは、自分なりに大事なことを大事にしようと思いました。
特に身近な人とのことを大事にしようと思いました。
「株式会社ありがトン」の社長、代表としてその名に恥じないように生きたいと思いました。
あれから約11年、まだまだ未熟で状況次第でそう思えないこともあります。申し訳ないことをしたことも多々あります。そんな自分ですが自分なりに胸に刻んで日々を過ごしています。
「それで本当にありがトンの社長なん?」
あの言葉、ほんと言ってくれて感謝しています。
Aさん、ありがトンございました。
まとめ& YouTube
皆さんも、怒られたこと、あえて伝えてくれたこと、思い出したことありますか?
色々な怒り方があるので一概には言えませんが、伝えてくれるって有り難いですね。
伝える側としても、大事だと思うことはしっかり伝えていきたいとこれを書きながら思いました。
YouTubeでもこの内容のことをお伝えしています。動画や音声で再度聞くとまた違う気づきもあるかもしれません。
「ありがトン」本も出しています。