うつ専門カウンセラー澤登和夫(通称さわとん)の講演、カウンセリング

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ソーシャルディスタンス(SD)よりも大事なこと。”PD”とは

 
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「ソーシャルディスタンス」

という言葉は「人との距離を保とう」みたいな感じでコロナ感染拡大後から突如使われるようになったけど、

「ソーシャルディスタンス=(社会)心理的な他者との距離」という意味では、日本セルフパートナーズ(SP)協会を立ち上げた5年前から着目し、伝えていました。

社会との距離、他者との距離をどう保つか、

「社会や他者との適度な距離感」

確かにこれは、自分が幸せに生きるために大事なこと。

社会や他者との距離が遠すぎて自力に頼りすぎるのもエネルギーを使うし、近すぎても依存関係になってむしろ辛くなる。

(一人一人その「適度な距離感」は違うので一概にどれくらいがいいとか、近からず遠からずがいいとも言えないが)

では、その社会的に適度な距離を保つにはどうしたらいいか?

その答えはとても逆説的だけど、

「社会との距離、他者との距離を意識しすぎない」

こと。

だって人は変わるし、環境は変わる。

例えば、Bさんとの(心理的な)距離を「2M」という単位に保とうと思っても、Bさんが自分に近づいて「1M」になることもあれば逆に「3M」になることもある。

その都度、相手に合わせて「右に1行こう」、「左に1行かないと」なんてやってたら疲れてしまう。

そこまでやらないよ〜って思っても、知らず知らず結構やってるもので。

例えば上司の顔色をうかがって上司に評価されるように伝え方や行動を変えることだってそう。

コロナのことだって色々な意見があるし、報道の数字次第で色々と心も動く。

そういうことは知らず知らずやってるし、それ自体自己防衛本能でもあるし悪いこととは言えない。

ただ、こういった「社会的な距離の取り方」は社会人経験がある人なら(いや、中高生くらいでも)これまでの会社や学校や人間関係でもう十分トレーニングされている。だからあまり意識しなくてもいい。

それよりも、意識したほうがいいことがあります。

それは、

適度な「自分自身との距離」

を意識すること。
大事にすること。
作っていくこと。

つまり、
意識したほうがいいのは

「ソーシャルディスタンス」
(社会的な他者との距離)

ではなく、

「プライベートディスタンス」
(自分自身との距離)。

プライベートディスタンス

自分自身との距離感、
適度な自分との距離感を保てるようになること。

プライベートディスタンスが適度な距離になると、

人が喜ぶから、怒るからではなく
自分自身の基準で心地良いと思えることが増える。

社会が右に行くから左に行くからではなく
自分の基準で物事を決められるようになる。

他者や社会に左右されすぎずに
心地よさを保ちながら生きやすくなる。

プライベートディスタンスのほうがソーシャルディスタンスよりもコントロールしやすい。

他者や社会よりも自分のほうがコントロールできるから。

ソーシャルディスタンスも大事だけどそれは十分トレーニングされてるからあまり意識しなくても大丈夫。

それよりもトレーニングされてこなかったプライベートディスタンスを確立すればいい。

意識すべきは

SD(ソーシャルディスタンス)

よりも

PD(プライベートディスタンス)。

また略語を使ってしまったが

SDよりもPDを!

なのです。

と、、

聞こえがいいかもしれないけど、、

”SD体質”な人が”PD体質”にシフトチェンジするには、ちょっと大変なのです。ぼくもそうでした。

だって、SDは人の顔色や基準に合わせればいいから。
人が右に1行ったら自分も右に1行けばいい。
だから自分の基準はあまりなくたっていいからある意味、楽。

でも、PDは自分自身の基準が必要。

自分が心地よい基準。

人が右に1行ったとしても
自分はどう思うのかで左に行くこともある。

大事なのは、

その自分基準を持てること、

そして、

その道に行ける勇気を持てること。

これはいうよりも結構大変です。

SDからPDへのシフトチェンジ、

これは車のオートマを
マニュアル車に変えるくらいのことかもしれない。

免許も変更しないといけないかもしれない。

それくらい人によっては負荷がかかることだけど、
でも、これができれば人生が変わる。

「こんな気持ちいい世界があったんだ」

この5年間の経験上、多くの人はそう言う。

人生観が変わる。

人生の道が開ける。

そして、
自分のPDが心地良いと思ってくれる人が集まってくれるから、結果として社会や他者とももいい距離感(SD)になる。

まとめ

今こそ、意識したほうがいいのは、

社会的距離(ソーシャルディスタンス)よりも、自分自身の距離(プライベートディスタンス)。

自分基準のプライベートディスタンスを適度に保てるようになれば、ソーシャルディスタンスも自然といい感じになる。

これからは自分との適度な距離を作る方法もどんどん伝えていきます。

自分を人生最強のパートナーに!

(この写真は5年前に上記に書いたことを伝えたくて作ったものです)

 

 

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Comment

  1. 佐藤 より:

    話としては面白いですが、じゃあ、あなたの基準は何?と聞かれたらわからないですよね。結局、自分の基準なんてあるようでないものですよね。
    大層な事を言っているようで、「みんな好きに生きようぜ!そうすればハッピーになれるよ!」ってことくらいしか言ってないよねぇ。
    もう少し、何をしたとか、方策なんかがあるといいんじゃないですかね。

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