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【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第4話】「早く治ってほしい」 とらわれすぎているのか

 
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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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第3話の

【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第3話】本当にマンションから飛び降りるとは

に引き続き、ぼくがうつ病だった時に母が何を思っていたかお伝えします。

(最初から読みたい方は
【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第1話】自分の子どもがうつ病!?

 

※この体験記は2013年5月に、母がぼくと一緒に新潟の講演会でお話しさせて頂いたときの原稿が元になっています。


(2011年頃のぼくと母です。母とこんな感じで写真を撮れるようになったのは、ぼくがうつ病から解放されて数年経ってからです

 

起きることもしない。私も動けなくなる

10月28日、退院して家での療養生活になりましたが、うつ症状は相変わらずで、殆んど寝ている状態が続きました。

それでも約半年後に気を奮い立たせて転職しましたが、引き続き大変な状態が続きました。

その頃の日記より

2006年5月2日

新しい会社に初出勤

5月25日

胸が苦しい、という。
押さえつけられるような痛み。
会社へ行き始めてからずっと。
寝ている時も、軽いが痛む。
緊張すると痛みが強くなる。

やる気がしない。
会社でもボーッとしている時が時々ある。
体が重い。
しんどい、という。

6月1日

和夫、会社を休む。

調子悪くずーっと寝ている。
何もやる気がない。
めんどうだと言って起きることもしない。
ただ目をつむっている。

私も動けなくなる。

 

私の干渉のしすぎか。でも親として伝えなければ、、

6月11日

「うるさいんだよ!いろいろ、いろいろと」

と悪態をつかれた。


(※当時、躁状態の時)

和夫が玄関を出て
こっそりたばこを吸うのを見た。

医者からも禁止され、当然吸っていないと
信じていただけにすごいショックだった。

またビールもよく飲んでいた。

医者からもやめるように言われていた。
本にも眠りが浅くなり、薬の効果が薄れ、
太る、と書いてあるのでやめるように言った。

でも聞く耳を持たない。

また、毎日薬が多いので、
その副作用で寝てばかりいる原因にも
なっているようだったので、
「2、3日やめてみれば」とも言った。

そのため、うるさがられ、嫌われてしまっ ている。
かなり頭にきているらしい。

私の干渉のしすぎか。

でも親にしかわからないことで、
体に悪いことは嫌われても言わなければ、
と思うのだが・・・

早く良くなってほしい、
との思いにとらわれすぎてしまっているのか。

===

と、日記に書かれていました。

当時は、

「早く治ってほしい。元気になってほしい」

の思いで頭の中はいつもいっぱい。

親しい人に、どうしたら元気になるか聞いたり、サプリメントを買ったりしました。

ある人は落ち込む私にこう言いました。

「あなたは重圧から逃れたいために他人に頼っている。しっかりした自分がない。ふらふらしている」

と。

そうだとは思ってもどうにもなりませんでした。

 

こんな日々ががらっと変わったのは7月 4日のことでした。

 

息子のぼくが今読んで思うこと

母の葛藤、その気持ち今はよくわかりますが、当時は家族の気持ちを考える余裕はありませんでした。たばこやお酒が悪いことはわかっていても「少しでも、今、楽になりたい」からと頼ってしまう自分。「早く治りたい」とはぼくも思っていましたが、そうなれないイライラが母への暴言まがいの言葉に変換されてしまったとも思います。

母に対しては「かまって欲しい」という気持ちと「かわまないで欲しい」という気持ち、「わかってほしい」という気持ちと「簡単にわかってたまるか」という気持ちどっちもありました。純粋に「そっとしておいてほしい」ではないところがうつ病の難しさでもあります。特に家族にはそのまま出てしまうんですよね。
(※今はタバコは吸っておらず、お酒も月に2、3回程度です)

 

第5話

【うつ病の息子を支えた母親の体験記 第5話】親も知らない間に高級マンションの契約、高級車の購入、、

に続きます

 

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うつ専門カウンセラー・精神保健福祉士 サラリーマン時代、過労と心労がきっかけで27歳のときにうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、マンションの最上階から飛び降りたことも。 心身ともに乗り越えた後、「以前の自分と同じような人の力になりたい」と、うつ専門カウンセラーとして2008年に起業。以後10年間、うつで悩んでいる方やご家族へのカウンセリングを積み重ねてきた。 全国の自治体や企業でのうつや自殺対策に関する講演は年間約50回。 著書に「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」、「自殺者3万人を救え!ー”命”みんなで守る社会戦略(NHK出版・共著)」
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