うつ専門カウンセラー澤登和夫(通称さわとん)の講演、カウンセリング

反響多数:うつ病の息子を支えた母親の体験記(全8回)

【講演会の内容】ゲートキーパー5つの役割(4)つなげる

 
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澤登和夫(さわとん)
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今日は「ゲートキーパー」の役割4つ目です

これまで

【講演会の内容】ゲートキーパー5つの役割(1)気づく

【講演会の内容】ゲートキーパー5つの役割(2)声をかける

【講演会の内容】ゲートキーパー5つの役割(3)聴く

についてお伝えしました。

今日はゲートキーパー として大事な

1)気づく

2)声をかける

3)話を聴く

4)つなげる

5)見守る

の中で 4)つなげる についてお伝えします。

(※上記5つは国がゲートキーパーとして大事だと伝えていることで、個人的には「自分との関係性」など他にも大事だと思っていることがあり、別途お伝えしています)

 

相談されたら自分でなんとかしたいと思うけど、、

もしも身近な人、友達から悩んでいる相談を受けたらどうしますか。

力になりたい、なんとかしたい、と思う人も多いでしょう。

しかし、その相談について自分でできる限界もありますよね。

例えば病気やお金など、専門的なことは聴くことはできても提案までは難しいことが多いと思います。

あるいはもしも突然「人生やめたい」みたいなことを言われたら、びっくりしてオロオロする、それも当たり前のことです。

そんな時に、自分だけで何とかしようとせずに、必要な支援に「つなげる」ということ、これも立派な悩んでる人にできることです。

悩んでいる人のために何とかしようと考えすぎて、自分も苦しくなりすぎてしまってはその方にとってもよくありません。

自分自身にどこまでゆとり(スペース)があるかを見極めて、ゆとりがない時は誰かに「つなげる」ということも大事なことです。

そして、「これはもう、どうしようもない」と思うことでも、誰かに相談することで一人では思いつかなかった考えが出ることもあります。何より、一緒に考えてくれる人がいるって、安心でもありますよね。

その道のプロの方は何百回、何千回と似たようなケースを経験してこられた人が多いのです。

相談するところは相談しながら、仲間を増やしていきましょう。

(もちろん秘密を守ることは信頼関係にも大事なので、緊急時などの場合を除き、誰かにつなげることへご本人の了承を取ることが大事です(時と場合によるところはありますが))

 

「つなげる」先はどこ?

では、どこにつなげたらいいのか、についてですが、例えばこのようなところです。

内容によりけりですが上記のようなことがあります。

少し補足します。

  • 精神科や心療内科については、ご家族だけの相談を受け付けているところもあります。精神科や心療内科への敷居が高い場合は、専門性は低くなりますがまずはかかりつけ医などに相談して、場合によって精神科医などにつなげてもらう、という形もあります。

 

  • 保健所や保健センターでは、心のことやうつのことなどを相談すると丁寧に聞いてくれることが多いです。もちろんそうじゃないこともあるし相性もありますが聞いてみて損はないと思います。そこから適切な機関へつなげてくれることもあります。経験豊富な保健師さんなどがいますので、「話を聞いてもらえて落ち着いた」ということもよく聞きます。

 

  • 高齢者のケアについては地域包括支援センター。生活保護などについては福祉課。仕事のことはハローワーク。法律関係は法テラス。など、それぞれの専門によっての相談窓口もあります。

 

  • 家族や友達に相談する、ということも時と場合により選択肢の一つです。秘密を守れる前提なので信頼関係が大事になりますが、一緒に考えてくれる強い味方にもなります。

 

  • ツイッターや掲示板などのSNSに匿名で相談してみるのも一つです。同じような経験をした方がネットを見ていることは多いのでヒントがもらえることがあります。

 

いずれにしても、つなげたこと、相談したことでプラスのこともあればうまくいかないこともあるかもしれません。色々な相談先を試しつつ、「この機会に自分も一緒に学んでいこう」、くらいの気持ちでいいと思います。

 

つなげる、つたわる、つながる

最後に、ぼくが個人的に大事だと思うことを付け加えます。

色々と調べたけど相談する場所がない、相談したけど自分には合わなかった、、という方もいるかもしれません。

そんな方は是非、自分でもつながりを作っていく、という選択肢も考えてみてください。

といってもさほど難しくはありません。もちろん無理する必要はありませんが、結構簡単につながりは作れます。

例えばSNS上で辛さを伝えるだけでも、それが誰かに伝わって、つながりができます。

それで同じような悩みを抱えている人が数名いたら、それがコミュニティになります。

ぼくが好きな言葉それは

「つたえる
つたわる
つながる」

です。

伝えることで、それが誰かに伝われば、そこからつながりができます。

ぼくも身近にサポーターがいないと感じた時にうつの辛さを当時のmixiで発信したことから、それに賛同してくれる人が出てきて小さなコミュニティができていきました。

やっぱり伝えるところから始まります。

既存のものを探すのも大事ですが、今は場所を作れる時代にもなってきています。

まずは、大変さ、必要としていること、ありがたいこと、あまり考えすぎずに伝えてみませんか。

 

まとめ &YouTube

「つなげる」というのも、考えれば考えるほどなかなか難しいことですよね。

「一人で考えすぎないでね」と悩んでいる人に対してよく言われますが、それは支えている人にとっても同じです。

「自分自身が誰かに頼れるようになると、悩んでいる人ももっと誰かに頼れるようになる」、こう思って頼ってみるのはいかがですか。

YouTubeでも同じテーマで話しています。きっとまた文章とは違うヒントがあると思います。

次回は、5)見守る についてお伝えします。

 

次の(5)はこちらに書きました。

【講演会の内容】ゲートキーパー5つの役割(5)見守る

 

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